umu-waka Exhibition 気配
umu-waka Exhibition 気配
2014年12月11日(Thu)〜14日(Sun)
Open 11:oo ー Closed 19:oo (最終日16:00終了)
*12月11日(木)14:oo〜19:oo *12月14日(日)11:oo〜16:oo
気 配
生きてきたその経の中にある様々な感情が、色んな事象によって煮たぐらされ蒸留。
撹拌、捏和混練。「気配」がうまれる。その気配は、自身そのものであったり、
その先の夢や希望なのかもしれない。
色の肉体の中から幽体離脱するかのごとく、その色が蒸留され自身を見る。
色の濃度の中から、新しい時の気配を夢見る。
2014年、暮れのumu-wakaExhibition -気配。
新たな年への自身の蒸留された気配を、その色のなかに~
umu-waka 若山 真由美
経香茶色の気配の色
2014年の濃度の中から、新たな年の気配を感じる
2014年暮れ行くこの時、皆様の1年はどのような色合いですか?
私のこの1年は、何かの気配を蒸留するためのような1年でした。
年のはじめは、自身のルーツの時の開示という大きな案件が目の前にあり
ずっとずっと封印していたその案件のことで物理的にも、心身的にも時間を要す
であろうと、今年はExhibitionをお休みして自身の血肉と向き合おうと。
秋も深まる頃、案件たちも収束し、やっと色に向かえる時が訪れ、
Exhibitionを開催することとなりました。
年のはじめ、まだ寒い頃に染めたその色達を手に取ると、その色達は
その色の肉体から、幽体離脱した純粋な魂のように感じます。
2014年、まだ寒い年のはじめ。
混沌とした膨大な見えない未知の中へ飛び込むような時。
それでも内側から染めたい色が溢れ出しておりましたので
生多良と一緒に、幾色か染めました。
「この色の気配が染めたい。」
最初に染めた色は、仁蒔絵色(ひとまきえいろ)の気配でした。
仁蒔絵色は、高温で長時間、煮たぐらして生まれた色です。
通常は、高温で長時間、煮たぐらすと色に灰汁(あく)が出て沈んだ活力のない色に
なるのですが、何故か、この先に良い色があると感じ追いかけた色です。
人も同じ。色んな苦悩や失点罵倒、心、感情を煮たぐらし目の前の事を焼き切るが
ごとくに向き合った後の、その蒸留されたその人の魅力や、新たな希望。それと同じと。
そして既にある魅力ある色の気配を幾色か染めました。あの色の、この色のとむさぼるように。
それからある色の気配を感じる黒をと、様々な色の黒を染めました。
どっぷりと生多良と一緒に、その空気の上にいました。